武庫川女子大学 学生インタビュー

みんなが笑顔になれるイベントを!
大型商業施設にて「武庫女スマイルフェス」を開催

武庫女スマイルフェス当日の様子

2020年2月15日(土曜日)・16日(日曜日)の2日間、大型商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーと甲子園」にて今年で2回目となる「武庫女スマイルフェス」が開催されました。今年は8カ所の館内スペースを使用し、学内15団体の学生・院生たちが自分たちで考えたイベントやワークショップを実施。さらに企業とコラボした商品のPR・販売のほか、2日目にはMUKOJOラジオの公開収録なども行われました。

2回目の開催となる「ららぽーと甲子園」との共同イベント

武庫川女子大学と「ららぽーと甲子園」との連携がスタートしたのは、3年前の2017年のこと。きっかけとなったのは、同施設を運営する三井不動産株式会社からの「地域貢献の一環として教育・研究活動に協力させてもらえないか」という打診だったそうです。武庫川女子大学はこれに応えて、翌年から一部学科にて「ショッピングモールの活性化」をテーマとしたグループワーク演習を実施。このつながりを元に、2019年2月に第1回目となる「武庫女スマイルフェス」の開催が実現しました。
昨年度の好評を受け、今年も第2回の同イベントが行われることに。昨年参加した学内団体は9団体だったそうですが、今年はなんと15団体にまで増加。企画内容も、子ども連れを対象にしたものからシニア向けのものまで、前年以上にバリエーション豊かなものとなりました。ここではそのうち3つのイベントについて、当日の様子をレポートします。
 

「世界に一つだけのオリジナル服作り」

世界に一つだけのオリジナル服作りブースの受付の様子
世界に一つだけのオリジナル服作りブースの様子

2階パークウォークコートで行われたこちらのワークショップは、生活環境学科の池田ゼミ(被服造形学研究室)の3年生を中心に企画・運営が行われました。参加した子どもたちは、型紙の上にさまざまな色柄の布を自由に切り貼りし、世界中で1つだけのオリジナルの服をデザインしていきます。ハサミとのりだけで簡単に体験ができることから、幼児から小学生まで幅広い年齢層の子どもがチャレンジ。中には、わが子以上に作品作りに夢中になってしまうパパやママたちの姿も見られました。

岩村さんの写真

「5カ月ほど前から、ゼミでワークショップの内容について議論を重ねてきました」と話すのは同ゼミ3年生の岩村真優さん。

単にモノづくりの楽しさ、デザインの楽しさを体験してもらうだけにとどまらず、例えば授業で使用した「余り布」を材料として用いるなど、衣服に関するいろいろな「気づき」を子どもたちに得てもらえるよう、試行錯誤を繰り返したそうです。「1着の服を長く着続けてもらったり、古くなった服のリメイクを楽しんでもらったり…そんな、これからの時代に合った服飾の楽しみ方を子どもたちに伝えていけたらいいですね」。

出来上がった作品は、最後に持ち帰り用の袋に入れて子どもたちのお土産に。自分で作った作品を手に嬉しそうに会場を出ていく子どもたちの姿が、非常に印象的でした。

「Let’s!健康“食”習慣!骨密度測定も!」

Let’s!健康“食”習慣!骨密度測定も!ブースの様子

続いては食物栄養科学部の大学院生が中心となって行われていたこちらのイベントです。テーブルの上にずらりと並んでいるのは、さまざまな料理の食品サンプル。日ごろ食べているものや今食べたいものを思い思いにピックアップし、トレイにのせて計測コーナーへ向かいます。トレイを計測台に乗せると…なんと全メニューをトータルした栄養バランスや不足しがちな栄養分などが、瞬時にモニターに表示される仕組みに。参加者たちは驚きの表情を浮かべつつ、学生の解説に熱心に聞き入っていました。

さまざまな料理の食品サンプル

同学部助手の竹之内明子さんは話します。「体験型の『食育SATシステム』は、サンプルに内蔵されたICタグを読み取り、栄養素摂取量を計算する仕組みになっています。実際に食品サンプルに触れながら、栄養や食生活について理解を深められるのがポイント。この機会に、いろいろな方々に日々の食生活の大切さを知ってもらいたいと考えています」。
当日は栄養診断コーナーの隣に骨密度測定の機器も設置され、家族そろって測定に臨む来場者の姿も。みんなで楽しいひと時を過ごしながら、普段は疎かにしがちな「栄養」と「健康」について、改めて見直せる貴重な機会となったようです。

パネルの写真
ブースの様子

「輝け部活生!!心も体もキレイに」

輝け部活生!!心も体もキレイにブースの受付

最後は1階バタフライコートに用意されたこちらのコーナーへ。主催しているのは健康・スポーツ学科の穐原(あきはら)ゼミで、普段は授業で「スポーツとマーケティング」について学んでいるそうです。
ここでは、特に部活に励む女子中学生の「初めてのメイク」を対象に、授業の中で学生たちが地元化粧品メーカーと共同開発した「スポーツコスメ」の実演が行われていました。なかでも来場した親子連れの興味を引いていたのが、日焼け止めと化粧下地の役割を兼ね備えた「スポーツUVフェイスクリーム」。学生たちの説明を受けつつ、メイクに慣れていなくても使いやすいというこのクリームを、実際に肌につけて使い心地を確かめます。
 

山脇さんの写真

同ゼミ3年生の山脇麻祐さんによると、「ゼミ生の中には現役でスポーツ競技を続けている学生も多いので、そんな私たちだから理解できること、共感できることを積極的に説明するようにしています」とのこと。学生たちの衣装がジャージで揃えられているのも、中学生たちに自分たちの存在をより身近に感じてほしい、という狙いがあるそう。
「教室内だけでの商品開発には限界があります。実際にユーザーの方とお話する機会を持つことが、きっと今後の新しいアイデアにもつながってくるはずです」と同ゼミの穐原寿識准教授。コーナーの一角では健康器具によるヘルスチェックも開催されていて、周辺全体が賑やかな雰囲気に包まれていました。

輝け部活生!!心も体もキレイにブースの様子
輝け部活生!!心も体もキレイにブースの様子

週末の開催にもかかわらず、当日は多くの学生がイベントの運営に参加。学生たちの中からは「授業の一部としてだけでなく、社会勉強としても非常に大きな経験となりました」という声も多く聞かれました。今後も武庫川女子大学と地域企業・商業施設などとの協同は、これまで以上に積極的に進められていくとのことです。

更新日:2020年03月31日