大手前大学 学生インタビュー

子どもたちにアートの魅力を伝えたい! 「野外アートフェスティバルinにしのみや」に出展!

毎年10月に西宮市内の六湛寺公園で開催される「野外アートフェスティバルinにしのみや」。アーティストや学生と地元の子どもたちがアートを通して交流を深める2日間のこのイベントに、今年度も大手前大学メディア・芸術学部、久木一直教授のゼミ生たちがブース出展を行いました。今回の展示内容は、モールで作った動物や野菜をガチャのボールに入れ、スライダーを転がり落として遊んでもらうというもの。フェスティバル当日は、大手前大学のブースは予想以上の大にぎわいに。参加した学生たちにとっても、非常に有意義な経験となったようです。ここでは、中心となって企画を進めた3回生の竹内 沙耶香さん、同ゼミ卒業生の富吉 美帆さんのお2人にお話を伺いました。

竹内さんの写真

大手前大学
メディア・芸術学部
デザイン・造形美術専攻
竹内 沙耶香さん(3年)

富吉さんの写真

大手前大学
メディア・芸術学部
卒業生
富吉 美帆さん

「子どもが親しめるアート」を学生主体で考える

ゼミ集合写真

―まずはゼミOBの富吉さんに伺います。久木ゼミではこれまで毎年「野外アートフェスティバルinにしのみや」に出展を行ってきたそうですね。

富吉さん はい。久木教授のお話によると、20年以上にわたってゼミ生主体でのフェスティバル参加が続けられているそうです。私も3回生の時にこのイベントに参加。その年は「ジャンプ」が全体のテーマでしたので、子どもたちに木の端材と千代紙で「忍術帖」のような小さな巻物を作ってもらい、それを飛ばすという遊びをしました。アイデアを考えるのはすべて学生が主体。授業の中でいろいろな意見をぶつけ合いながら、子どもたちにアートをより身近に感じてもらえるような企画を固めていくんです。

学生の皆さんが話し合っている様子

―今年度のフェスティバル全体のテーマは「スタート」。改めて3年生の竹内さんから、今回の出し物の内容を教えて頂けますか?

竹内さん 最初にみんなでアイデアを出し合う中で、「カラーモールを使おう」という意見が出ました。モールならカラフルですし、子どもたちが比較的簡単に動物などの形を作ることができますから。さらに全体テーマが「スタート」ということで、モールで作った作品をガチャのケースに入れ、スライダーで勢いよく転がしてもらうことに決まりました。モールの作り方も一番簡単な「キャンディ」から、少し難しい「トイプードル」まで何十種類も準備し、男の子から女の子、小さな幼児から小学生まで幅広く楽しんでもらえるよう試行錯誤を重ねました。

プレゼンから当日の運営までトータルで関与

モールで作っている手元の写真

―準備の段階でもっとも大変なことは何でしょうか。

富吉さん おそらく竹内さんの学年も同じだと思いますが、ほんとに一から十まで学生が主体なんですよ。久木先生からの助言は、話し合いが行き詰った時や、大きく軌道から外れそうな時だけ(笑)。たとえば主催者へのプレゼンテーションも、学生たち自身で行います。誰をターゲットに置き、体験を通してどんな気持ちになってほしいのか。プレゼンのために話し合いを重ねた経験は、社会人になった今にも大きく活かされていると感じています。

竹内さん 本当にプレゼン前は大変でしたね(笑)。私は授業の関係でプレゼン本番には参加できなかったのですが、資料作りは直前まで手伝っていて…。私たちの企画に無事OKが出たと聞いたときには、本当にほっとしました。この経験は、普段の授業ではなかなかできないものだと思います。

モールで作った動物

―当日の運営はスムーズに進みましたか?

竹内さん 子どもたちの反応は予想していた以上でした。こちらが用意した作り方以外に、「こんな動物も作れる?」なんて積極的にリクエストをくれたり…。その一方、初日から盛況過ぎて、翌日に使うはずだったガチャボールを、初日でほとんど使い果たしてしまうというハプニングもあって(笑)。急遽2日目はガチャのスライダーを中止し、メガネやピンバッジ作りなど、少し難しいモール造形を子どもたちに楽しんでもらうことをメインとしました。

子どもたちと過ごした時間が将来の糧に

モール造形の様子

―実際にフェスティバルに参加されて、何か得られたものはありましたか?

富吉さん 人のためにモノを作る、楽しんで作ってもらうモノを考える、という経験は、社会に出てからも必ず役に立つものですよね。私も今の職場でDMやチラシを制作したりするんですが、「誰に読んでもらうのか」という視点は絶対に欠かせません。「野外フェスティバル」での出展はわずか2日間ですが、準備期間も合わせると学生にとっては本当に数えきれないほどの気づきと学びがあると感じています。

竹内さん 子どもたちの中にはモールでの造形にすごく興味を持ってくれる子もいれば、あまり関心がなさそうな子もいるんです。でも後者の子どもに「一緒に作ってみようよ!」って声を掛けてみると、最後にはすごく楽しそうにモールづくりに没頭してくれたりして。私の将来の目標は美術教師になることなんですが、まずは「作る喜びを知ってもらう」ということの大切さを改めて実感することができました。

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更新日:2020年03月31日