【甲南大学マネジメント創造学部】商店街の課題解決!ひょうご西宮フィールドワーク

Profileプロフィール

枝広 和樹 さん

枝広 和樹 さん

ひょうご西宮

商店街と連携し、課題解決に挑戦する
2022年4月~11月

商店街を歩くCUBE生たち

【甲南大学マネジメント創造学部サイトより転載】

Q.こちらはどんな内容なのでしょうか。参加したフィールドワークについて教えてください。

 

枝広

今回のフィールドワークは、商店街が持つ課題解決のため、「商店街についてたくさんの人に知ってもらう」、「商店街を活気づける」ことを目的に、商店街の方々と協力してイベントを行うという内容です。この目的を達成するために、私たちは「ポスター展」を開催することを提案し、大きく3つのステップに分けて取り組んでいきました。

まず、商店街のお店、50店舗にポスター展の協力がいただけるかのアポイントを取りに伺いました。商店街のお店は物販から飲食店、サロン系のお店など幅広く、都合が良い時間はバラバラであるため、ご迷惑が掛からない時間を調整することに苦労しました。

作成したポスターを持つ学生たち

Q.第2のステップは。

枝広

撮影とポスター作成です。店舗ごとに合わせた日程でそれぞれの店舗へ撮影に伺いました。撮影する際は、学生の撮影センスが問われるため、うまく撮れるか少し不安でした。また、こだわりの強い店舗や撮影材料が十分にない店舗などがあり、工夫して撮影をする必要がありました。そこで私たちは、キャッチコピーをユニークにして注目を集めたり、編集ソフトのキャラクターやロゴを用いて強調したりするなど、写真自体の質ではなくいかに魅力的で見やすいポスターにするかということに注力してポスター作成に取り組みました。

商店街でギター演奏をする学生

Q.50店舗に対してアポイント、ヒアリング、撮影、ポスター作成と、聞いているだけですでに大変そうですが、どのようにまとめたのですか。

枝広

最後のステップは、作成したポスターをどのようにイベントで発表するかを考えることです。私たちの発表時間は20分と限られていました。この短い時間の中で私たちのポスターにかける思いを伝え、そしてより多くの人に作成したポスターを見てもらうためには、どのように発表するのがよいかを議論しました。本番当日、私たちはインタビュー形式を用いて、取り組んだ内容や感想、このイベントに取り組んだ背景について発表しました。最後には、より多くの人にポスターを見てもらい商店街が繁栄していくこと願って、歌とギターを披露させていただきました。

発表場所は商店街の通りだったため、通行人に足を止めていただくのは大変でしたが、発表を行っていくうちに席はすべて埋まり、盛り上げることに成功しました。

 

商店街のイベントで活動する学生

Q.ポスターを作成するだけでなく、時間内にいかに聞き手に伝えるかなど、多くの知識と能力を駆使して終了されたのですね。 このフィールドワークに参加しようと思ったきっかけはなんですか。

枝広

「人の役に立ちたい」という思いがあったからです。私は、昔から人のために何かをすることに嬉しさを感じています。しかし、近年では、コロナ渦ということもあり、人のために何かをしたくても、する機会があまりなく、取り組むことができませんでした。そんな中で、商店街を盛り上げて、町の活性化を行うこのフィールドワークを見つけたとき、この活動を通して、人の役に立つことは勿論、社会貢献にもつながると思いました。多くの貢献活動ができると思ったので、このフィールドワークに参加しました。

Q.事前にはどのようなことを学んでからフィールドワークに取り組まれましたか。

枝広

事前に学んだことは、商店街の現状や歴史についてです。もともと阪神西宮商店街は昔アーケードが設置されており、活気がある商店街でした。しかし、そのアーケードが撤去されてから人の数が減っていき、コロナ渦の影響もあり昔のような活気は失われて行きました。また、商店街組合に参加するお店の数が十分でないという課題があり、その数を増やすことに繋がるイベントを企画して欲しいとのことでした。活気を取り戻す、商店街の店舗同士のつながりを増やしていくこと(組合員増加)を目的にポスター展を開催しました。

ふくみみ福ちゃんのビブスを着た学生たち

Q.体験を通じて気づいた課題はありましたか。また、それに対して、どのような提案を行いましたか。

枝広

今回の活動を通して気づいた課題は、学生メンバー同士での共有があまりできていなかったことです。このフィールドワークは活動する日数が多かったため、メンバー全員がすべての日程に参加することができませんでした。そのため、その日に活動したことがどこまで進んでいるかをメンバー内で共有する必要がありました。しかし、実情としては、共有しても読んでいない人がいる、報連相ができておらず、同じ作業を行ってしまい時間が無駄になってしまうということがありました。その現状課題を解決するために、その日の共有事項を理解したらきちんと反応するよう促すこと、1週間に1回オンラインミーティングを開催し、進捗状況を共有するなどを徹底して行いました。結果として、時間を無駄にすることなく、効率よく作業に打ち込むことができるようになりました。

フィールドワークに参加した学生たち

Q.現地の活動で印象的だったことや学んだことはなんでしょうか。また、今後活かしていきたいことはありますか。

枝広

学んだことは、2つあります。1つ目は、スケジュール管理の大切さです。特にポスター業者にポスターの発注を依頼する際に、その大切さに気付かされました。なぜなら、業者にポスターを発注してから届くまでには数日かかり、ポスターが届いた後もするべきタスクがたくさんあるからです。するべきタスクというのは、届いたポスターを店舗に配布する用と発表に用いる用に分ける、ポスターをラミネート加工する、加工したポスターをどのように発表するのかなどがありました。今回有難いことに30店舗も参加していただけましたが、30店舗×5部の150枚のポスターの作業を行うのは正直大変でした。また、予算の面も考慮しなければならないため、スケジュールを事前に組みなるべく予定通りにする必要がありました。実際、私の詰めの甘さで何度か周りに迷惑をかけることもありましたが、最終的にはすべてうまくいき、完成度の高いポスター展を開催することができました。

2つ目は、社会人を相手に私たちはこの活動を行っているということです。そのため、相手にとって一番都合がいい時間を見極めて訪問する必要性がありました。最初は、サポートしてくれる方が一緒だったのですが、私たちだけで訪問するときは、特にその時間帯に気を遣いました。商店街は物販や飲食など忙しい時間はバラバラなため、ご迷惑が掛からない最適な時間を学生たちで何度も話し合いました。結果として、ご協力していただいた30店舗に満足していただくことができました。

今後社会に出た後も、学んだことを活かしていきたいと考えています。

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更新日:2023年03月13日