【関西学院大学】Z世代が考える「食」とサスティナブルとは? 現役女子高生・大学生の取り組みから学ぶ
発表を行うリコラボのメンバーたち
【関西学院大学webサイトより転載】
関西学院大学は7月14日、関西SDGsプラットフォーム食品ロス削減分科会ZERO FOOD WASTEとの共催により、大阪梅田キャンパスで食品ロス削減勉強会を開催しました。講師には、関西学院千里国際高等部3年生の林凛さんと関西学院大学の環境問題に取り組む学生団体「Re.colab KOBE」(通称:リコラボ)のメンバー4名を迎え、それぞれの取り組みについて話を伺いました。
林さんは、現役高校生でありながら、キッチンカー「L/R KITCHEN」を運営しており、規格外野菜の使用や事前予約制の導入を通して食品ロス削減に取り組んでいます。講演の中で、林さんは、費用の工面や申請書類の作成など、キッチンカー運営を始めるまでの苦労を振り返り、千里国際高等部の総合探究プログラムによって培われたリサーチ力が多くの局面で役に立ったと語りました。食品ロスの削減については、事前に出店場所の人通り・時間帯・客層などを調べ上げ、売れ残りを防ぐためにメニュー構成を工夫するとともに、看板メニューであるローストビーフ丼の廉価版として、ローストビーフの切れ端丼を考案するなど、食品を無駄にしない多彩な取り組みを進めています。
意見交換の様子
意見交換の様子
リコラボは、豊かな自然の再生に取り組んでおり、2021年からは、神戸市北区の耕作放棄地で、大麦の栽培に取り組んでいます。講演の中で、リコラボのメンバーたちは、昨秋から今春にかけての畑仕事を紹介し、作物を生産する側に立ったことで、フードロスへの関心が一段と高まったと語りました。栽培した大麦の大半は、神戸市西区の農家の方に購入いただき、クラフトビールの原料として使用される予定ですが、メンバーたちは、その他にも、大麦から麦茶やストローを作るなど、自分たちの育てた作物を余すことなく活用しているとのことでした。今後は、蕎麦や小麦などの新たな作物の栽培や、地域の多文化シェアハウスにおける出店などを検討しており、農作物を通した人と自然とのつながりを深める取り組みがますます進展すると期待されます。
講演の後には、企業経営者から大学生までを含む約30名の参加者が、少人数のグループに分かれ、各自の立場における食品ロス削減の推進などについて意見交換を行いました。当日、勉強会に参加した学生たちは、「みなさんの行動力に刺激を受け、一歩を踏み出す勇気をもらえました」「勉強会での学びを、今後のKG SDGsキャンパスサポーターの活動に活かしていきたいです」と語り、それぞれのSDGs実現に向けて、気持ちを高めました。
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更新日:2022年07月29日