【大手前大学】【健康栄養学部】学生が制作したカーボカウント法習得のためのワークブックを大阪府下の小学校に配布
【大手前大学WEBサイトより転載】
健康栄養学部の1期生(2020年3月卒業)が制作に参加した「イラストとワークで学ぼう カーボカウント」冊子を大阪府下の全小学校(973校)に配布しました。
カーボカウント(法)とは「食品や料理に含まれる炭水化物(糖質)の量を見積もる方法」のことです。
炭水化物(糖質)は、私たちが摂取する栄養素の中で血糖値を最も速く高く上昇させます。
日本の糖尿病患者の90%以上を占める2型糖尿病の食事療法にも活用されていますが、とくに、血糖値を下げるためのホルモンであるインスリンを産生している膵臓の細胞がほとんど破壊され、インスリン分泌が低下してしまう1型糖尿病の食事療法ではスタンダードな方法です。
1型糖尿病の患者さんの膵臓はインスリン産生ができないため、薬剤として体外からインスリンを24時間補い、血糖値を高すぎない、あるいは、低すぎない範囲に調整します。
1日のうちで血糖値が最も上がるのは、炭水化物(糖質)を多く摂取する食事の後です。
患者さんは、食後の血糖値の変化が糖尿病でない人と同じになるように、摂取する予定の炭水化物(糖質)の量に応じたインスリンを食前に補います。
2型糖尿病は40歳代以降に発症することが多いですが、1型糖尿病は幼少期の発症がほとんどです。
1型糖尿病のスタンダードな食事療法であるカーボカウント(法)を説明する成人向けの書籍は出版されていますが、小児用のものはありません。
そのため、本学健康栄養学部の学生が参加し、発症時期からインスリン療法を始める小児の患者さんがカーボカウント(法)を理解し習得ことができるようなワークブックを制作し、今回、患者さんをサポートする小学校の養護教諭、栄養教諭、学校栄養職員の皆さんに患者さんとともに活用してもらうために配布しました。
(発信元:健康栄養学部)
(2022年06月06日)
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更新日:2022年06月16日