【関西学院大学】総合政策学部・橋本碧さんが優秀賞~放射線の影響を考える環境省のプロジェクト
「正しい情報を関西でも広めたい」
【関西学院大学webサイトより転載】
放射線の健康影響に関する情報を正しく伝え、差別や偏見をなくそうと環境省が始めた「ぐぐるプロジェクト」のプレゼン部門2.で、総合政策学部2年の橋本碧さんが優秀賞を受賞しました。東京都内で2月28日に開かれたプロジェクトのフォーラムで表彰があり、橋本さんは、東日本大震災の後に発生した東京電力福島第一原発事故後の風評被害について「関西でも正しい情報を広めたい」と語りかけました。
このプロジェクトは、放射線の健康影響に関する情報を読み解く力と風評に惑わされない判断力を若い世代に身につけてもらうことを目的に始まったもので、昨年8月から、全国の大学生等に呼びかけて、情報のアップデートを図るラジエーションカレッジを開催。セミナーで学んだことを発信するプレゼン部門と台詞作成部門には51人が参加し、橋本さんは “放射線に関する問題を同世代に向けてつたわる”を課題に、与えられた資料スライドを組み合わせて自分の言葉で発表するプレゼン部門2.に挑みました。
橋本さんは高校時代から原発事故後の社会に関心を持っており、福島県に出かけて放射線量を測定するなどして論文をまとめた経験もあります。プレゼンでは、自分が関西の出身であることから話し始め、「関西は花崗岩が多いので、関東よりも年間2ー3割多くの自然放射線を浴びています」と紹介。遺伝情報を次の世代に伝えるDNAの仕組みを説明し、「科学的に正しい情報をアップデートして、判断する力を持てば、被曝の影響が次の世代にまで及ぶといった偏見で苦しむ人は減らせます」と訴えました。23人が応募したプレゼン部門2で上位2人に選ばれました。
受賞を受けて、橋本さんは「関西では、原発事故もどこか他人事のように感じる。偏見が少しでも減るように活動していきたい」と話しています。
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更新日:2022年03月08日