【関西学院大学】「障害者としてではなく、一人の人間として見てほしい」

人権問題講演会で玉木幸則さんが訴え

「バリ・バラ」でコメンテーターを務めている玉木幸則さん

玉木幸則さん

【関西学院大学webサイトより転載】

NHK Eテレのバリアフリーバラエティー番組「バリ・バラ」でコメンテーターを務めている障害者相談支援専門員、玉木幸則さん(西宮市社会福祉協議会職員)による春季人権問題講演会が5月17日(金曜日)、西宮上ケ原キャンパスで開かれ、学生や職員ら110人が聞き入りました。

テーマは「自分らしくいきる~多様性を認めていく中から生まれるフルインクルージョン~」。玉木さんは、障害について、「機能的・能力的な障害のある人に障害があるのではなく、その人たちが地域の中で阻害され生きづらさを感じている状態のこと、また地域社会の仕組みやそれらを作ってきた人たちの意識(こころ)の中にこそ真の“障害”が潜んでいる」と指摘。それらの「障害」は、「全ての人が共に生きていける社会を築いていくことで解消できるはずだ」と訴えかけました。

関西学院大学人権問題講演会の様子

神奈川県相模原市の知的障害者施設で2016年7月に起きた入所者19人を刺殺し、職員を含め26人に重軽傷を負わせた事件のニュース映像を紹介。容疑者が「障害者がいなくなればいい」という趣旨の供述をしていることをとりあげ、「障害者は生産性が低いのだろうか。社会の役に立たないのだろうか」と問いかけました。

そのうえで、障害者基本法や障害者差別解消法などの制定の経緯などを紹介。旧優生保護法の問題点などを指摘しながら、「障害者としてではなく、一人の人間として見てほしい」と訴え、「障害のある人もない人も助け合いながら、その人らしい暮らしを実現していける社会にしていきましょう」と語りかけました。

講演会に参加した学生からのアンケートでは、「一個人として、一人ひとりの生き方を理解し、違いを受け入れることが必要であると感じた」「幸せか不幸かは自分自身で決めることで、他人に決められることではないという話が胸に刺さった」「勝手に私が持ってしまっていた障害を持っている方々へのイメージがとても変わった気がします。障害=不幸という考えは本人がどう思うかであって、間違った考えであると思うことができた」といった感想が寄せられました。玉木さんの講演を聞く前と後で、「障害」ということへの感じ方に変化があったという感想がかなりありました。
 

春季人権問題講演会は神戸三田キャンパスでも5月20日(月曜日)、同じ内容で開かれました。

(2019年5月23日)

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更新日:2019年05月28日