【関西学院大学】長田典子・理工学部教授の「感性定量化技術」を展示する「ぴったりファクトリ」始まる

東京・日本科学未来館 9月1日まで

ぴったりファクトリ会場

「ぴったりファクトリ」の展示会場

【関西学院大学webサイトより転載】

東京・お台場の日本科学未来館で5月16日(木曜日)、理工学部の長田典子教授が参加する「COI(センター・オブ・イノベーション)ファブ地球社会創造拠点」によるメディアラボ第21期展示「ぴったりファクトリ」が始まりました。公開初日に合わせて、関係するメディアを招いた取材会があり、長田教授と田中浩也・慶應義塾大学環境情報学部教授が展示内容やこれまでの研究について報告しました。展示は、夏休みをはさんで9月1日(日曜日)まで。

長田典子教授と田中浩也教授対談の様子

長田典子教授(左)と田中浩也教授

17日には中央芝生前で感謝状の授与式がありました。最初に冨田宏治副学長が「継続は力なりという言葉があるが、物事を進めるうえで何かを継続することは簡単なようで難しい。思えば、関西学院のスクールモットー“Mastery for Service”にこれほど見合った活動はない。関学らしい“当たり前”の活動を絶やすことなく、10万人、2000回、100年と続けていってほしい」と激励。続いて、県赤十字血液センターの平井みどり所長から委員長の大川純さん(社会学部3年)らに感謝状などが贈られました。

研究内容を説明する長田教授

研究内容を説明する長田教授

長田教授の専門は、感性工学。「“ぴったり”をさぐる」ゾーンには、取り組んできた個人の感性を測る「感性定量化技術」の研究成果の報告とともに、パソコンの端末を使ってものの印象を評価する実験と、布のさわり心地から触覚をデータ化する「触感定量化」実験に参加できます。また、「感性のものさし」を組み込んだ「感性AIエンジン」をファッションの分野に応用したアプリ「COUTURE」も紹介しています。長田教授は「感じ方を科学的に理解しようとする研究です。一人ひとりの感性に合った“もの”やサービスのデザインへと応用することを目指しています」と説明しています。

日本科学未来館

日本科学未来館

もう一つの「“ぴったり”をつくる」ゾーンでは、障がいのある人や患者の動作を補助するために、作業療法士や当事者が3Dプリンタを活用してつくった自助具などを展示。複数の機能を兼ねそなえた最先端の3Dプリンタや長時間利用しても肌がかぶれにくい新素材など、デジタルによるものづくりの現状を報告しています。

※COI ファブ地球社会創造拠点
「感性とデジタル製造を直結し、生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点」の略称。デジタルファブリケーション技術が持つ可能性を、人の感性や創造性と強く連携させることで最大限引き出し、社会のさまざまな課題を解決する「ファブ地球社会」の実現をめざす研究拠点となります。国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の研究成果展開事業「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」の支援のもとで研究開発を推進しています。
(2019年5月17日)

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更新日:2019年05月23日